6月。


休校だった学校がやっと始まった。


待ちに待った学校だ。


教室の中はみんなのはしゃぐ声であふれている。


私も友達と楽しく、おしゃべりをしていた。






それからしばらく、コロナに配慮してだけど学校生活を満喫していた。





ある日、席替えがあった。


隣の席の男の子は今までも結構話したりしていたので、安心した。


全く話したことなかったりしたら、ちょっと緊張するから。


給食の時間。


マスクを外してマスク入れに入れた。


その日の給食は好きなものばかりで、おかわりまでしてしまった。


でも。


放課後、忘れ物をしたことに気付いて教室に戻ったら話し声が聞こえた。


隣の席の男の子とその友達の声だった。


「…でさ、給食時間、隣の席になったあいつがマスク外しとるのをみてさ、どう思ったと思う?」


隣の席の男の子が問いかけたのに対して、みんながどんどん言っていく。


「めっちゃかわいかった‼︎」


「反対にめっちゃブスだった‼︎」


笑いがどっとおきる。


すく帰るつもりだったのに、いつの間にか私は動けなくなってしまっていた。