僕の住んでいる町には、大きな廃墟となった家がある。何でも昔、その家に住んでいた人たちが全員何者かによって殺害され、それ以降誰も住んでいないとか。

その家に入ると呪われるという噂があり、僕の通う学校でもその話は有名である。でも呪いなんて非科学的なこと、あるわけないじゃないか。

呪いなんて存在しないということを証明するため、僕はスマホで撮影をしながらその家を一人で探検することにした。

部屋は荒れ果てて散らかり、どこか不気味だ。そして壁に「e」と書かれている。次に入った部屋には「u」、その次の部屋には「s」、次の部屋には「r」、その次の部屋には「c」と書かれていた。

家を探検している間、心霊現象と呼ばれるようなものは何もなく、映像を見返してみても何も映っていない。やっぱり呪いなんてあるはずないんだ。