やっと鳴海との休みが合い、101ビル内にあるレストランにちょっとお高いビュッフェランチに来た。岩岡屋の焼肉でないのが申し訳ないけど、あの合コン以来、お互い仕事終わりは、友達を優先できない事情ができたのだから、諦めてもらった。

テーブルの上には沢山の量のお皿を並べて、それぞれ好きなものをとって食べながら、仕事の愚痴をお互いに並べ同調しあっていた。

「ねぇ、あの後どうなったの?」

しばらくの沈黙の後、鳴海が気になっていた本題に話を変えてきた。

「気になるよね⁈」

「当たり前でしょ」

「…晶斗とキス以上の関係になりました」

「やっぱりだよね…うん、望愛、かなり愛されてるって思った。合コンに乗り込んでくるぐらいだもんね」

「私の為に折角、セッティングしてくれたのに、結局こうなっちゃてごめん」

「好きな人を諦めて他になんて無理だったってことでしょ。それだけ、晶斗さんを強く思ってたんだね。きっと、誰かと付き合ってたとしても、晶斗さんの元に戻ってたよ」

「私も、そう思う…不毛な恋なんてできないって足掻いてみたけど、結局、晶斗しかいなかった」

「でもさ…奥さんいるんだよね」