***






2時15分。



私と凛上は最悪の形で、最高のタイミングで再会を果たす。


凛上の戸惑った瞳が私の目線を捕らえた。私は、申し訳ない気持ちでいっぱいで、なにも言えなくて。

洗面所で鬼に捕まってすぐ、凛上を捜していたら、また今度は別の鬼に捕まったのである。運が悪いにもほどがある。

女の鬼に続いて男の鬼。