家に帰ってもずっと泣いた。
泣き腫らしてだいぶ落ち着いたけど、目は腫れて真っ赤になってるんだろうな……
朝起きて、少しはよくなったもののあまり変わらなかった。
これで学校に行くのは恥ずかしいな……
そう思ったけど、ずる休みなんてしたくないから、ちゃんと学校へ行った。
もちろん、紗奈ちゃんには心配されてしまったけど……
「ふゆ、大丈夫?もしかして、昨日泣いてた?」
「そんなに分かるほど赤くて腫れてる?」
「うん、結構。昨日何があったの?」
紗奈ちゃんの優しさが今日は特にしみた。
紗奈ちゃんがいてくれてよかった……
「あのね……」
私は昨日のことを話した。
包み隠さず全て。
紗奈ちゃんは静かに聞いていて、話が終わると……
「昨日面白いことなんて言ってごめん。まさか、そんなことになるとは……」
「えっ、面白いことってそういうことだったの?」
「うん。檜山君がふゆのこと好きだってことは気づいたの。きっと告白するつもりだってことも。中村さんが佐野先輩を好きだってことも。まさか、その中村さんの告白を佐野先輩が受けるとは思わなかった。あの人、ふゆのことが好きなんじゃないの?」