ケータイ小説 野いちご

年上幼なじみのあぶない溺愛

3.ふたりだけの時間



 初日の学校は一応平和に終えることができ、上機嫌で帰路についていた。

 今日はこのあと、春哉くんとの時間が過ごせるんだと考えただけで頬が緩む。


「志羽」
「わっ……春哉くん!?」


 電車のドア付近に立ち、窓の外の景色を眺めていると、突然背後から春哉くんに声をかけられておどろいた。

 慌てて周りを見渡したけれど、幸い家から近い駅だったため、私たち以外に同じ学校の生徒はいなかった.


「誰もいないから声をかけたんだよ」
「そ、そうだよね……!」


 私がキョロキョロと周りを見渡しただけで本心を見抜かれてしまう。

 単に私がわかりやすかっただけかもしれないけれど。


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