瑞月くんが仮彼氏になってから3日ほどが過ぎたんだけど。


「みつくん、朝だよ起きて!」

「ん……無理。ひよもっときて」


「へ、うわっ……っ」


いつもどおり起こしに行ったら、寝ぼけた瑞月くんが大暴走する毎日。



「みつ、くん……!わたしまでベッドの中に巻き込まないで……っ!」


「……ひよを抱きしめてから起きんの」


「もう……っ」


「ほら、ひよも俺にギュッてして」

「っ、」


ひとつのベッドの上でイケナイコトしてる気分。


わたしもわたしで、瑞月くんには言い返せないし言うこと聞いちゃうから。



「もっと抱きついて」

「こ、これ以上は無理だよ……っ!」


瑞月くんの大きな背中に腕を回して、同じようにギュッてしたのに。


お互いの身体がピタッとくっついて、隙間ないくらいなのに。



「ってかさ、俺こっちのほうが好きかも」