時々ヒヤリとすることはありながらも、ゲーム内容を使っての自慢話しは信用してもらえていた。


ゲームの中の2人は同じ高校と言うこともあって、学校生活の様子も頻繁に出てくる。


「今日はお弁当を作ったの」


と、藍と一緒にお弁当を食べたり。


「放課後どこかへ行かないか?」


と誘われて、放課後デートをしてみたり。


こういうちょっとした日常をプレイしていると、まるで本当に自分が藍の彼女になったような気分になった。


できるなら学校生活のラブラブっぷりもマリナに自慢したかった。


でも、最初に『他校の生徒』だと説明しているので、それはグッと我慢した。


《藍:おやすみ》


ゲームを始めて3週間目。


藍からのおやすみ、おはようメッセージが届くようになっていた。


それは実際に自分のスマホにも届く。


返信をしても返事はないのだけれど、それでもあたしは毎日送られてくるメッセージにおやすみ、おはようと送り返していた。