次の日の朝は家を出る前からすでに体が重く、休みたくて仕方がなかった。


 学校では霧谷にキレてしまったし、放課後にはリーダー格である二人と関わってしまった。

 これはかなり目立ってしまったにちがいない。今からでも地味な人間として存在感を消したいけれど、何かと霧谷が絡んでくるため無理そうだ。


 いや、まだわからない。女を取っ替え引っ替えしていると噂のある霧谷のことだ。万年2位の私に興味を持ったのは良いものの、面白みがなくてすぐに飽きるという展開も考えられる。

 飽きられることを願って学校に向かう。電車に揺られること40分、学校の最寄駅についてホームへと降り立つ。


 同じ学校の生徒の波に乗りながら改札を通り、突き当たりの壁の前で、私と反対方向の電車に乗って来る澪を待った。

 2年になっても一緒に行こうと言ってくれた澪に感謝である。
 今日なんて特に一人で学校に行く勇気はない。


 澪が乗ってくる電車の到着を待っている間、ふとスマホを見ると澪からメッセージが入っていた。