あの日、わたしたちはそのままホテルに泊まり、次の日少しデートをしてから、家…もといがっ君のお家に帰った。
きっとがっ君ママが心配しているんじゃないかと思ったけれど、どうやらわたしががっ君に連れて行かれる前日から出張に出かけていたらしく、今もまだ帰ってきていないらしい。
お手伝いさんたちは、いつものようにわたしたちを出迎えてくれて、なんだかこの家に帰らなかった期間が無かったことのように扱われている気がした。
そう言えば、ふと思う。
わたしの両親が出張に行ったり、がっ君ママが家を空けたり…なんだか、全部都合が良すぎないかな…?
もしかして、がっ君が…。
なーんて、少し思ったけれど、さすがにそこまで人を動かせないよねっと思って考えるのを放棄した。
次の日、わたしとがっ君は、久しぶりに学校へ行った。