あの日以来、すれちがった生活が続いていた。

一応家には帰ってきてるし、ご飯も食べてくれているけれど、朝は起きる前にもう居ないし、夜は寝てから帰ってくる。


ーー完全に避けられている。


しかも、私が気づかない時間にって事は、きっと数時間も寝ていないはず。


そんな生活をしてまで、私と会いたくないって事?さすがに、そろそろ辛くなってくる。


せっかく爽介さんの事が、好きだと気づくことが出来たのに、こんな展開あんまりだ。

本人に言わず、村本さんと会った、私が悪かったのかもしれないけれど、このままじゃ話すことさえできない。


それに、“離婚する?”と言った爽介さん……、なんか悲しそうだった。


もちろん私は、離婚なんてしたくないし、誤解も解きたい。このままではダメだと思った私は、自分から行動することにした。


いつもは寝てしまうけれど、今日だけは意地でも、帰ってくるまで起きて待っているんだからーー。