【side 鈴】

 ああっ、可愛い。

 可愛過ぎる。

 早く俺だけのものにしてしまいたい。

 結婚したら、一緒閉じ込めてやる。

 檻に閉じ込めたら孤独で可愛いかもしれない。

 って、俺最低だな。

「鈴くん……?ボーッとして、大丈夫?」

 可愛い顔が俺を覗き込んできた。

「っ、うん……」

 思わず目を逸らした。

 可愛過ぎて、目に毒過ぎる……。

「デート、遊園地にまた行きたい……!!」

「いいよ、あ!ふふっ」

「……?」

 俺が不適な笑みを浮かべた。