翌日は学校が休みの日だった。


昼から小池先生に会う予定なので、梓は朝から落ち付きがなかった。


小池先生に会って話を聞くことでなにか進展があればいいけれど、なにもなければ振り出しに戻ってしまう。


ユキオさんは今でもバスケ部の部室で泣いているのだろうし、それを考えるとなんとしても情報を得たかった。


「なんだか今日の梓は気合が入ってるな」


相変わらず部屋の真ん中でふよふよと浮かんでいる厚彦が声をかけてきた。


「え、そう?」


「そうだよ。全然乗り気じゃなかったのに、どんどん自分から動いてるように見える」


そうだろうか?


そうだとしたら、きっと厚彦や玲子のせいだ。


「ここまで来たんだから、引けるわけないでしょ」


ムッと頬をふくらませて厚彦を睨みつける。


「カナさんの時もそうだったよな。嫌がってたのに、結局は助けてくれた」


「それは……」