「じゃあ、行ってくるね。これ、合鍵。」


月曜日。


朝、スーツを着た先生が合鍵を渡してくれた。


「はい。」


「じゃあ、行ってきます。」


「………い、行ってらっしゃい。」


先生は私の頭をポンポンと撫でて、出勤していった。


私はリビングのソファーに座り、一息つく。


昨日は警察に行って色々話した。


時々辛くなって泣きそうになってしまった時、先生が優しく背中を擦ってくれて、何とか全て話す事が出来た。


話が長くなっちゃって、警察に2~3時間は居た。


昨日も疲れたなー。


というか、何しよう………。


まだまだ慣れない先生の家に、なんだかソワソワする。


すると、ピコンとLINEの通知音が鳴った。