《前川翔琉 side》


今、俺のベッドで気持ち良さそうに眠る優愛ちゃんを見て、思わず顔がニヤける。


風呂から上がったらソファの前で倒れてて焦ったけど、寝ちゃっただけだと分かった時はめちゃくちゃ安心した。


「こんな小さな体で、色々溜め込んでるんだな………。」


優愛ちゃんの家庭は色々複雑みたいだし。


ますます、優愛ちゃんの事が知りたいと思った。


優愛ちゃんの力になりたい。


そっと頭を撫でると少しだけ口角が上がった気がした。