「ここ………ですか………?」


さっきの場所から数分後、私は目の前にそびえ立つめちゃくちゃ高いマンションを見て、開いた口が塞がらない。


「そうだよ~。さ、行こう!」


有無を言わせず腕を引っ張られ、中へと入っていく。


マンションはオートロック式らしく、入り口にある機械を慣れた手付きで操作していく先生。


暫くすると、自動ドアが開いた。


「広っ。」


思わずそんな声が出る様な広さのエントランスには、シャンデリアがぶら下がっていて、存在感が凄い。


奥にあるエレベーターに乗せられた私は、また驚愕する事になる。


先生が躊躇なく押した階のボタンは、なんと最上階だったのだ。