「───ま・・・・・・恋様」


あたしの朝は、執事の声で目が覚める


「・・・おはよう、篠宮」


薄ら目を開けると、目の前にはそれはそれは綺麗なお顔

「恋様、今日もお美しいですね」


と、朝から甘い言葉を囁くこの男は、
あたし、神崎 恋(かんざき れん)の専属執事

────篠宮 京(しのみや きょう)


あたしの5つ上の23歳、だったかしら