そして次郎たちあそ部と映画研究会で合同で作った映画は何とか完成し、文化祭で発表することができた。

「文化祭、なんとかできてよかったね〜」

マルコがそう言い、ベンは「ああ。だが次はもっといいものを作れるように話し合いをな……」と長々と話し始める。

「まあまあ、うまくいっただけよかったヨ」

「そうね〜。楽しかった」

ハオユーとアーディブがそう言いながらお菓子を楽しむ。マイケルとジョンも映画のことを話し、次郎はそれ聞いて微笑んでいた。

「失礼します！」

その時、ドアがノックされて勢いよくドアが開いた。全員が振り向くと、生徒会メンバーであるセーシェル出身のマリーナがニコニコしながら立っている。

「マリーナちゃん！どうしたの？」

頬を緩ませてマルコが近づく。次郎も「どうぞ中に入ってください」とマリーナを椅子に座らせた。

「実はですね……皆さんの作品が我が学園のお笑い賞に入賞したんです！それを伝えに来ました！」