「……こんなめちゃくちゃな台本で大丈夫なのだろうか」

ベンは台本を読みながら不安を感じていた。次郎たちはそれぞれ自分の国のホラー映画でおなじみのものを入れているため、ストーリーがコロコロ変わっている。

「しかし、ここで真面目に修正をしてもおかしくなるだけか……」

ベンは頭を抱えつつ、ホラー映画の台本を書くことにした。



ゾンビ事件から二日後、僕は未だにお姉さんがゾンビによって食べられてしまったことが信じられなかった。あの後僕は気絶してしまい、気付いたらゾンビはいなかった。

「はあ……。一体、どうなってるんだ」

女の幽霊と出会ったその日から、次々とおかしなことばかり起きている気がする。お姉さんが死んだのもそれが原因じゃ……。

「僕、どうしたの?そんな暗い顔して」

俯いていると僕は声をかけられる。若い女性の声だ。顔を上げるとタンクトップを着た女性がいた。その胸は一体どうやってそこまで大きくなったんだと思うほどでかい。