機嫌よく帰宅したあたしは、すぐに自分の部屋へ向かい、ベッドにあおむけに寝転んだ。


「さぁて、どんな写真を作ろうかなぁ?」


スマホを操作して加工アプリを表示させる。


そこにあらかじめ撮影しておいた教室風景をアップロードした。


あたしがダウンロードしている加工アプリは簡単に心霊写真が作れるというものだった。


やりすぎたらバレバレだから、できるだけ自然に見えるように加工しなきゃいけない。


白いモヤにしようかな?


窓の外に女の子が浮いているようにする?


考えれば考えるほど楽しくなる。


この写真を見せればきっとマナミやリサだってあたしの言うことを信用するようになる。


そうなると、クラスの人気ナンバーワンはあたしで決まりだ!


「明日の学校が楽しみ!」


写真に加工を終えたあたしは鼻歌交じりで、学校の準備をはじめたのだった。