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スマホは水で濡れていたけど、なんとか動かすことができた。

充電は残り15%をきっている。

「ダメだ。どこにもつながらない」

アンテナは立っているのに、なぜか圏外となってしまう。

何度か挑戦したけど、やっぱりダメだ。

「くそっ! もうこれしか手がないのに!」

すでにプールに閉じ込められて、一時間以上が経つ。

体が冷えてきた。さっきから震えが止まらない。それに水で傷口が開き、血が流れてクラクラする。

「貸せ! 俺がかける!」
隼人君がスマホを奪う。

そのとき、スマホに着信が入る。

「助かった。誰が…」

画面を見て、みんなは息を飲んだ。

「こいつが、なんで…?」