小恋が広間の中央へと歩いて行く。


小恋はジッと鬼を見ていた。


鬼は眉を少し上げて小恋を見る。


「お前の特技はなんだ?」


そう聞かれ、小恋は大きく息を吸い込んだ。


「早着替えです」


その言葉に俺はギョッとした。


小恋の早着替えは学校内でも有名だった。