まだ続くのかよ!


思わずそう突っ込みたくなったが、グッと言葉を飲みこんだ。


残った4人は俺、浩成、ミヅキ、文夫だった。


今回は綾がいないので、勝っても負けても同じことだった。


隣にいた文夫とジャンケンをすると、俺が勝ちで文夫が負けだった。


チームは俺とミヅキ、浩成と文夫という分け方になった。


「今回は負けても問題ないしね」


ミヅキは軽いノリでそう言うが、鬼がいつまでもサプライズを用意しているとは思えない。


俺はジッと鬼を見つめてあみだくじの結果を待った。


不愉快な歌が歌い終わると同時に、鬼と視線がぶつかった。


瞬間、鬼の口元がニヤリと歪む。


嫌な予感に背中に汗が流れる。


頼む。


当たらないでくれ!


そう願った次の瞬間……。


「当たりは成瀬早人と森田文夫!」


自分の名前が呼ばれた瞬間、心臓が止まったかと思った。