6日目。

残り8名。



「これって、本当に安住の復讐なのかな」



一晩考えていたことだった。

私を除いた7人のクラスメイトに問いかける。



「どういうこと?」



美琴が反応する。



「だって、おかしいよ。死んだ安住が幽霊となって復讐してるっていうの?」



安住は死んでいる。

それなのに、どうやって私たちを殺していくのか。

ずっと疑問に思っていた。



「もしかしたら、この中に殺人鬼がいるのかもしれない」



私の言葉に顔を上げて目を見開くクラスメイト。

それぞれ、顔を見合わせている。


そして、一点に視線が集中した。

クラスメイト7人の視線の先には、私がいた。



「……山崎さんが、殺人鬼じゃねぇの?」

「えっ?」

「この中で、1番冷静なのって山崎さんだよな」



その言葉に頷いているクラスメイト。



「ちょ、ちょっと待って! 私はただ……」

「よくこんな状況なのに分析とか出来るよな」



私じゃない。

そう言葉にしたかったのに、声が出なかった。


なぜなら、首を絞められているから……。