〜錫斗side〜

あいつが消えた後,笑いが止まらなかった。

「あはははははははは!!!!!」

ざまあみろ!!
ざまあみろ!!
ざまあみろ!!

俺を消そうとするからこうなるんだ。

あいつが全部悪い。

楽しくて楽しくて仕方がない。

人を消すってこんなにも楽いんだ!!

「あーあ,可哀想!」

さようならだな。

お前のこと,もう好きじゃないから消えても別にどうでもいいし。

爽快な気分で,俺はロッカーの外に出た。

「あいつ,結構いい隠れ場所を見つけたよな。意味なかったけど!!」

また笑いそうになって笑いを堪えていると…

コツンコツンと変な音がした。

誰かが,この屋上に来ているんだ。

「由紀たちかな?」

あいつらやっと俺のこと見つけたかな。

もう見つかっても大丈夫だからどうでもいいけど。

でも,そこに現れたのは由紀達ではなかった。