その日から私は、みんなの前に顔を出すことはなくなった。
心配のメッセージ、通話は毎日毎日届く。


申し訳ない気持ちと誰かと関わることが
嫌で、
汚れてしまった自分の体を見ると自分を責める日々。



「莉沙ー!今日また泊まりに来るからね」



ーードキッ

下からお母さんが私に言う。


あの日から、1週間がたつ今日。
またあの男が泊まりに来ることを知り、私の心臓は
大きく音を鳴らした。



「どう…しよ…」

どうしたらいいのか分からない。
震える手をぎゅっと握り、私は床に蹲った。


時間を確認すると15時を過ぎていて、男は
夜に来ると思って私は、お風呂に入って外に出る準備をした。


胸下まである髪の毛を整え、白色のタンクトップに
黒の薄手パーカー、下は黒色のハイウエストスキニー

軽く化粧をしてパーカーのフードを被り外に出た。