-----慧side


つっちーんちマンションの前のコンビニでアイスと飲み物を調達して、俺らはつっちーの家へと向かった。

ま、綾那ちゃんはシャワー浴びてくるっていうし、とりあえずつっちーと2人なんだけど。


「あのさ、つっちー」

「あ?」


先にアイスを食べながら、俺らは誰もいないリビングで涼んでいた。
男2人、アイス。さみし。


「俺綾那ちゃんのこと好きなわけよ」

「あっそ」

「本気にしてねぇだろ!」

「……つーかさ
お前と綾那そんな接点なくね?
まぁ綾那も慧のこと友達だと思ってるだろうけど、そんな会話なくね?」

「いやそうなんだけど!!
でも何話していいかわからなくなんだよ!」

「あっそ」


~~~~っ…!!
やっぱ本気にしてねぇ!!

…まぁ、そりゃ最初は可愛いって騒いでたけど。


ってか可愛すぎだろ!!
なんなん、あの汚れてない感じの美人は!!
東京にはなかなかいねぇ!!
汚れてないけど、男にも媚びないあの感じ!!

髪の毛もキレイだし!顔は小さいし!整ってるし!
スタイルもいいし!

たまにツーン、みたいな時があるのに、俺には笑う、みたいな!!
最初の頃はただただ戸惑ってただけなのに、俺には笑うようになったし!


…でも、なぁ


「…でも、綾那ちゃんは絶対つっちーのこと好きだよなぁ」

「はぁ?」


つっちーだけは圧倒的に仲がいい。
綾那ちゃんのなにもかもをこいつは独占してる。