はぁ…??今なんて…??

向かい側??

…お、お化け屋敷…!!

先輩が指差す方向には……アタシが苦手なお化け屋敷!!。

どうして見ず知らずの先輩がアタシを誘うのですか!?

「………。」

「ちょっと行って来るから。」

呼び込み役の男の子にそう言い、またアタシの手首を掴む。

「行こ。」

「おい!!ヤバイよ旬磨!!
たっくさん待ってるお客いるんだから!!
しゅんまぁ~!!」

必死に彼に叫ぶその男子生徒が…遠ざかる。

固まるアタシの意思確認も無しに。