ケータイ小説 野いちご

年上の旦那様は若奥様にメロメロです!!

プロローグ

 グラデアーク王国社交界には浮世を流し、独身貴族を謳歌する有名な公爵が居る。

 名をハルバート。

 シャロン公爵位を二十代前半と若くして継いだ公爵は、麗しい美貌と知性を兼ね備えた人物だが、とかく女性とのうわさの絶えない男だった。

 火遊び上等、本気の恋はしないともっぱら噂の公爵だがそんな彼に秋波を送る女性は後を絶たず、公爵自身もそれを良しとしているところがあったので、来るもの拒まず去るもの追わずで過ごしてきた。

 そんな彼は立場のある人物でもあったので、年齢的にも昨今ではそろそろ奥方を娶るだろうと囁かれてもいた。
 なぜなら彼の両親である前公爵夫妻がいつまでも結婚しない我が子に嘆く姿を、引退したとはいえそこかしこに招かれるたびに零していたからだ。

 そんな両親の話はもちろん彼本人の耳にも入るが、華麗にスルーして楽しんでいたのだ。
 そう、両親が連れてきた可愛くも愛らしい彼女に出会うまでは……。

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