張り詰めた空気感のなか、会議は進行役によって進められた。

次々に部門ごとの一年間の目標や前年度の活動報告がなされていく。

年度初め、一本目の会議に理事長が不在であるのは、これから新社長が会社を背負っていくことへの後押しなのか、お手並み拝見という意味なのかは分からない。

ステージの上に設けられた社長の席。
その席の斜め後ろに杏奈の席は用意されていた。

後ろから瑠衣の背中を見つめる杏奈。

近い場所から瑠衣が見ている景色を杏奈も見る。

目の前にはたくさんの社員。
瑠衣よりも年上の社員ばかりだ。

険しい顔で、瑠衣をうかがうような目で見ている。