ケータイ小説 野いちご

穢れ払い

特別な存在

あたしがひと仕事終えて帰ってくると、家には杉本雄大(スギモト ユウダイ)が遊びに来ていた。


ちゃっかりあたしの椅子に座り、晩御飯を食べている。


「ちょっと雄大、またあたしのおかず食べたでしょう!?」


あたしは雄大の姿を見るなり大声をあげた。


幼馴染の雄大は時々こうしてあたしの家にきては、勝手にあたしのおかずを食べて行ってしまうのだ。


「なんだよ、ちょっとつまんだだけだろ?」


雄大はモゴモゴと口の中のおかずを粗食しながら言い返す。


雄大の産まれつきサラサラな茶髪が蛍光灯の光で輝いている。


「ちょっとじゃないじゃん! 半分しか残ってないじゃん、あたしの大好きなハンバーグ! お母さん、どうして雄大にご飯あげちゃうの!?」


雄大と対面するように座っているお母さんは、雄大の食べっぷりを見てニコニコとほほ笑んでいる。

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