「時々ムチャクチャにしたくなるんだよねぇ」

「何何何どしたの普結、
なんかどことなくエロいぞその発言…っ」

「ナニが?」

「ほらもう何がのナニがカタカナだもん!
エロいよ!普結も普通の男子高生なんだなあっ」

「この衝動はなんなんだろうね?たまにあるんだけどこういう気持ち」

「糖分不足じゃね?
俺チョコ持ってるぞ!」

「もらおう」




ナニをムチャクチャにしたくなるのか。


放課後、横で繰り広げられる会話にあたしの耳は象さん状態だ。

鈴木と普結くんの他愛無い会話も、
一字一句逃すことなく聞こうとしてしまうこの耳が憎い。