そう言った、悠真先輩の声はいつもより少し上ずっていた。 そして、今度は耳まで紅くなっている。 普段なら、適当にあしらわれたり、はぐらかすのにーー。 これは、もしかして......私にも、まだチャンスはある? 今の悠真先輩は、私にそう思わせるかのような反応だった。