ここで大丈夫です......。 そう言いたいのに、重たい口は動かない。 私は為す術もないまま、悠真先輩の背中の上で意識が薄れていく。 「悪かった......」 小さい声で、悠真先輩がそう言ったのを聞き、私はそれを最後に、プツリと意識を手放した。