あれから少しだけ眠って
今から陽翔と赤ちゃんに会いにいく

まだ、かなり痛くて
普通には歩けないけど、

どうしても早く会いたかったから

陽翔に車椅子を押してもらいながら
新生児集中治療室まで行く………

まだ、朝だったから
病院の廊下は人通りも少なかった。


「陽翔、楽しみだね
でも………ちょっとだけ心配かも…」


元気だと聞いて少し安心はしたけど

かなり小さく生まれちゃって

体重は普通の赤ちゃんの半分くらい…



すると、陽翔は手を握ってくれて


「…俺も少し心配…

だけどさ、
辛いことたくさんのりこえてきた
結菜の子どもだから、絶対大丈夫

赤ちゃんも寂しがっているから早くいこう」


「うんっ、…ありがとう、陽翔」