朝、カーテンの隙間から零れる朝日で目が覚める。



この暗い部屋と闇に染まった私の心を照らすには、あまりにも眩しすぎて、思わず眉間に皺を寄せた。



よいしょ、とベッドから体を起こし1階に行く。


1人で住むには広すぎるこの家は、5年前までパパ、ママ、私の3人で暮らしていた。


2人が亡くなった後、私をひきとってくれたのは碧ちゃんだった。


思い出がいっぱい詰まっているこの家で暮らすにはあまりにも耐えられなくて、碧ちゃんのお家にお世話になっていた。


親同然の愛情を注いでくれたおかげで、私はまたここから再スタートをきることができる。