それから毎日、蒼空に会うために学校に行ってるようなものだった。



放課後も一緒に帰ってたけど、女子からの嫌がらせも特になかった。



毎日が幸せで、私はいつの間にか蒼空に惹かれていた。



だけど、私はまだ蒼空に言えてない秘密がある。

伝えてしまったら離れていくだろうか、媚びられるだろうか。



蒼空のことは信じているのに、なんだか怖くてなかなか言い出せずにいた。



だって私は普通の女子中学生ではないから…。



ブーブー


ベットの上に置いておいた、"仕事用"の電話が鳴る。



「はい」


「キル、今日はひとつ潰して欲しい族がある」



「了解」





……そう、私は"キル"というコードネームで活動している。