ケータイ小説 野いちご

君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~

大きな愛

「ごめんなさい。私は海璃を幸せにはできない。」
必死に海璃を拒絶する言葉を探して口から発する。

その度に心が痛む。

「俺が幸せにするって言ったら?京香も自分のことも幸せにするって言ったら?」
海璃の声はどこまでも穏やかだ。

「ごめんなさい・・・別れてほしいの・・・私を・・・自由にさせてほしい・・・」
別れという言葉を私は使いたくはなかった。

口にした別れという言葉で、自分の喉に何かが詰まったかのように苦しくなる。

私の絞り出した言葉に、海璃は視線を私の方から海にうつした。

しばらく沈黙が私たちを包み込む。

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