ケータイ小説 野いちご

君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~

さようなら

私は次の週にはほかの社員に悟られないように自分がしていた仕事をまとめた。
自分のデスクも片づけて、週末には机の上はすっかり空っぽになっていた。

金曜の帰り。
社員は皆帰宅した後で、私は一人自分のデスクを拭いた。

大学を卒業してからずっとこの場所でふんばってきた。
卒業したてで一般常識もほとんどない私がはじめから何事もうまくいったわけじゃない。

失敗ばかりで、うまくいかないことばかりで、悔しい思いの分だけ、朝は誰よりも早く出社して、帰りは誰よりも最後までのこり仕事をした。

家に帰ってからも仕事を反省して、できる努力は寝る間も惜しんでしてきた。

ちゃんと結果が成績としてついてくるようになったら、どんどんと仕事が楽しくなった。
その時の気持ちは今でも忘れられない。

もしも・・・もしも未来が約束されていたら、私は海璃と結婚しても仕事を続けていたと思う。

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