夜。
目が覚めてベッドの隣を見る。
今夜も一緒に布団に入り眠ったはずの海璃がいない・・・。

そっとベッドから起き上がり、少し開いている寝室の扉からリビングを覗くとそこにはソファに座っている海璃の顔が、携帯電話のライトで照らされていた。

私はずきんと痛む心をギュッと握るようにしてから、声をかけずもう一度ベッドに戻り、頭から布団をかぶった。

明日は海璃が出張と言っていた日・・・。

笑顔で海璃を送り出せるだろうか・・・

そんなことを考えながら眠れないでいると、海璃が静かに寝室に戻ってきた。

ベッドにそっと入ると、海璃は大きくため息をつく・・・。