最終グループの演奏終了から40分後、審査結果が出た。

審査員の先生の講評があり、続いて受賞者の発表がある。


努力賞、奨励賞、優秀賞、最優秀賞があり、最優秀賞に選ばれた数組だけが地区ファイナルと呼ばれる上の大会に進める。

「努力賞は(ふた)グループいらっしゃいます。」

司会者の声が静まり返ったホールに響き渡る。

「エントリーナンバー2!
プリティエンジェル!
続きまして、エントリーナンバー23!
はにほへといろは!」

呼ばれたグループがステージに上がっていく。

私と奏先輩の心の中はきっと同じ。

どうか呼ばれませんように!

呼ばれたら、そこで試合終了。

次はない。

奏先輩が私の手をぎゅっと握ってくれる。

「優秀賞は(ひと)グループいらっしゃいます。
エントリーナンバー19!
4Boys(フォーボーイズ)!」

やった!
良かった。呼ばれなかった。

私たちは顔を見合わせた。

奏先輩も微笑んでいる。

「続きまして、最優秀賞の発表です!
最優秀賞は7グループいらっしゃいます。」

多い!

会場にざわめきが起こる。

「エントリーナンバー……… 」