ケータイ小説 野いちご

拝啓、いつか声をくれた君へ

FIRST
SIDE A

俺_アヤこと相川雪弥はラノさんとこ通話を切って、溜息を着いた。

なんか、ラノさんがいつもと違った。
多分用事があるから慌ててたんだろうけど。

ラノさんとは4年程前、彼女が歌い手として活動し始めてすぐに知り合った。
当時からものすごく歌が上手くて、一瞬で惚れて、SNSをフォローした。そしたら、フォローが返ってきて、絵師をしてくれないかと頼まれた。
その時頼まれた言葉がずっと残っている。

『私の絵師になってくれませんか?
あなたの絵に一目惚れしました。お願いします。無礼を承知で言います。私は学生です。お金も払えませんが、ただただあなたの絵に惚れました。どれだけでも待ちます。頼んで1年でも2年でも待つので私の絵師になってくれませんか?』

そうやってメッセージで来て、飛び上がるほど嬉しくて、絵を描くのを頑張るようになった。

今では親友だ。多分ラノさんの歳も俺と同じくらいか少し上。話しやすかった。

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