ケータイ小説 野いちご

拝啓、いつか声をくれた君へ

THIRD
SIDE L

うちの学校は、5月に1度中間テストがあってから、期末テストまでの間に体育祭がある。
なので、ゴールデンウィークが明けたらすぐにテスト期間になる。

「ゆきくんって、頭いいの?」
「本人に聞く?」
「本人以外誰に聞けと」
「本人でいいか」

そう言ってゆきくんは大きく笑う。
ちなみに私は自慢じゃないが勉強はできる方だと思う。

「俺なー、計算とか頭使うのはは得意だよ、なんでも」
「あー、じゃあテストは点数いいんだね」
「や、英語が無理」
「なんで?」
「あれ、意味不明じゃん!何語だよ!って話じゃん!」
「英語じゃん」

ゆきくんは本当に英語が苦手らしく、キレ気味に言った。その様子に笑うと、ゆきくんが聞いてきた。

「そらは?苦手な教科とか」
「強いて言うなら国語だけどどれも同じくらいかな」
「そら絶対頭いいだろ」

ゆきくんはそう言うと、はあー、とため息を着いた。こんな様子はなかなか見られないのですこしおかしい。

「得意なのは?」
「んー、英語かなー」
「はぁ?なんで?」

またキレ気味のゆきくんに思わず吹き出す。
ここまでキレる必要はあるのか。

「英語とかまじ無理じゃん。見てるとねむくなってくる」
「はは、英語かー」
「そら、得意なんだよな?」
「まあ、うん」
「教えてよ、いや、教えてください」

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