ケータイ小説 野いちご

世界で一番、きみが「好き」

第二章
作戦会議



翌日の朝。

「柚月、早く食べないと和眞くん迎えに来ちゃうわよ」

パタパタっ、とスリッパの音を響かせながらキッチンからやって来たお母さん。

「ねぇ、お母さん。今日から和くん迎えに来られないって昨日言ったじゃん」

「……あら。そうだったかしら?歳取るとすぐに忘れちゃうわ。」

頬に手を添えて苦笑いを浮かべながら「やーねぇ…」とため息をつくお母さん。

現実から目を逸らしていたのに、お母さんの言葉で和くんのこと思い出しちゃったじゃん…。

もう〜……

「あら〜、でも柚月が心配だわ…」

「何言ってるの、お母さん。私もう高校生だよ?大丈夫だからね」

「そうだけど入学してからずっと和眞くんと一緒だったじゃない。だからお母さん、心配だわ〜…」

眉を下げて困り顔をする。

「ほんとに大丈夫だから。お母さん心配しずぎだよ?」

「だって柚月すぐ誰かについて行きそうじゃない。それが心配なのよ」

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