ケータイ小説 野いちご

世界で一番、きみが「好き」

第一章
イチゴミルク味



翌日のお昼休み。

「ねぇ、柚月。今日も学食で食べない?」

「えっ、学食…?」

でも、すみれちゃんの持っているそれはお弁当なんじゃ……。

「やっぱり教室で食べるより食堂の方で食べた方が美味しいなって思ったんだよね」

「あー、うん、確かに…」

それは私も思う。

それに昨日は和くんがいたから、さらにお弁当が美味しく感じた。

「でしょ!だから早く行こうよ!」

私のお弁当が入った小さなバックを持つと歩き出す。

「え、ちょっと、すみれちゃん?」

「早く早く〜」

廊下で手招きをするすみれちゃんのあとを私は追った。

「ねぇ、すみれちゃん。どうしてそんなに急いでるの?」

「えー、だってさぁ早くしなきゃ席がなくなっちゃうじゃん」

「それはそうだけど…」

お昼休みになってまだ五分も経たないのに、そんなにすぐに人なんか集まるのかな。

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