ケータイ小説 野いちご

世界で一番、きみが「好き」

第一章
人気者の幼なじみ



翌日のお昼休み。

「ねぇ、柚月。今日私、お弁当忘れちゃったから学食行かない?」

「あ、うん、いいよ!」

「よかった。じゃあ早速行こ!」

廊下に走って行くすみれちゃんのあとを、お弁当を持って追いかけた。

「それにしてもすみれちゃんがお弁当忘れるなんて珍しいね?」

「実は寝坊しちゃってさぁ……」

「そうなの?」

…あれ。でも、すみれちゃん。

お肌のためだって言って夜、二十二時には寝るって言ってなかったっけ。

何だったかな。

あっ、ゴールデンタイムって言ってた。

「昨日は夜眠れなかったの?」

「それが本読んでたらいつのまにか深夜になってて…」

そう言ったあと、あくびを一つして「だからまだ眠たいんだよね」と目をこする。

すみれちゃんが本読むって珍しい…。

「そんなに面白い本だったんだ?」

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