ケータイ小説 野いちご

世界で一番、きみが「好き」

第三章
忘れ物を届けよう



* * *


学校についた私は、机の上に置いた“これ”をどうしようか一人悩んでいた。

うーん……

預かったはいいけどどうしよう…。


「柚月おはよ〜」

「あ、すみれちゃんおはよう」

自分の机にかばんを置いたあと、すぐに私の席へとやって来ると、私が睨めっこを続けているそれに指を差して

「それ、どうしたの?」

と、尋ねながら前の席に座る。

「あー……実は、今日の朝、和くんのお母さんに頼まれちゃって……」

苦笑いを浮かべて頬をかく私。

机の上に置いてあるのは、スマホ。

私のものではなく和くんのもの。

それを、ほんの数十分前に和くんのお母さんから預かったときのことを思い出す──…


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