ケータイ小説 野いちご

世界で一番、きみが「好き」

第二章
きみに、重なる姿。



授業で疲れ切った頭をリフレッシュさせる唯一のオアシスとも言える、お昼休み。

脳がショート寸前だった私は、先生が教室を出て行くとすぐ、すみれちゃんの席へと駆け寄る。

「すみれちゃん、ジュース買いに行こう?」

「うん、いいよ〜」

教科書を机にしまって財布だけを片手に持ち立ち上がる。


「柚月、やけに購買行くのウキウキしてない?」

「えっ?」

ウキウキ……?

してるかどうかは分からないけど、もしかしたら……

「多分、さっきの授業で難しい数字たくさん見てたから早く糖分を摂取したくて、そう見えるのかも?」

「あー、柚月。数字苦手だもんね」

「……うん。xとかyとか意味が分からない。数学なのに英語使うとさらにこんがらがっちゃう…。」

あー、ダメだ…。

さっきの授業を思い出すだけで、頭の中がプシューっと音を立ててパンクした気がした。

「計算式さえ覚えればあとは簡単なんだけどね」

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