「おはよう由乃ちゃん!」

「おはよう!」

「由乃ちゃん古典のノート見せて!!」

「また!?」


昨日の事が夢に思えるぐらいに、また平凡な1日がやって来る。



「「きゃーーー!!」」


ビクッ!

うるさっ!


「なに!?」


千奈と昼食を食べ終え、教室に戻る最中。

女の子達の声が聞こえてきた。
いきなりの出来事に千奈も驚いている。

千奈と2人で女の子達が群がる場所へ近づくと、思いがけない人物達に目を見開く。


「なんで嶺亜さん達がいるの!?」

「学校では中々見れないのに!!」

「1ヶ月ぶりに見るわー!」


あまりの珍しさに、女の子達も驚いていた様子。


「嶺亜くん!?」


私の言葉に反応をしたのは、隣に居た千奈だった。