それから、毎日通った。
奈緒のために。

それから、1ヶ月。

トントンッ

「奈緒!」

病室の中に入ったら、見知らぬ男がいた。
知り合いか?
でも、病院に置いてある服を着ていた。

「誰だよ!何の用?」

陽奈の横にいた男は、俺達のところに歩いてきた。

「お見舞い?記憶喪失って、可哀想だね。」

誰だよ!
奈緒に何の用だよ!